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整形外科専用オープンMRI

MRI

 

当院では筋骨格系撮影に特化した「整形外科用オープンMRI(esaote社 S-scan)」を設置しております。

MRIは磁石による磁場、電波をつかって体の中を評価できる画像機器です。X線(レントゲン)、CTなどと違い、放射線被ばくがない検査にあたります。

 

オープンMRI

病院などに主に設置されている「超伝導磁石タイプ」のMRI機器は磁場の強さや方向などが当院の「永久磁石タイプ」の機器とは異なります。撮像時間が短かく、より詳しい画像が得られる特徴はありますが、やや狭い空間、筒状の機器の中に体を置かなければならず、狭い空間が苦手な方では撮影が難しい場合があります。オープンMRIでは体を機械が上下に挟む形にはなりますが、横方向には空間が開けており、狭い空間が苦手な方でも撮影を受けることができます。また、特有な大きい音もオープンMRIでは比較的小さく済み、耳栓やヘッドホンなどがなくても検査を受けていただくことができます。

お子さんの場合でも、すぐ横にご家族に付き添ってもらうことも可能です。

 

整形外科用MRI

当院のMRIでは頭部、脳の評価は行うことはできませんが、その他の上下肢、関節、脊椎はそれぞれの部位ごとの「コイル」を用いて撮影することができます。

電波を受信するアンテナの様な物で、それぞれの部位で適切な画像を得るために、部位に合ったコイルが重要です。「整形外科用」と呼んでいる理由として、充実した種類のコイルがあることが挙げられます。また、画像処理のソフトウェアを使用することで、撮像時間の短縮も図られています。

 

MRIで評価できること

「とりあえずMRIを撮れば体のすべてわかる」訳ではありません。X線、骨密度、超音波、MRIなど色々な検査機器を当院では導入していますがそれぞれ得意分野、不得意分野があります。MRIは断層写真といって、「体を輪切りにしたような画像」を色々な方向から撮影、作成することができます。筋肉、靭帯、腱、関節の構造物、神経、椎間板、骨などの性状を評価でき、炎症の有無、液体が溜まっているどうか、腱などの構造物の位置関係・損傷があるか、神経が圧迫を受けているかなどの評価をするのに優れています。

 

MRI撮影を受けることが出来ない方

MRIでは強力な磁石を使用するため、残念ながら撮影できる方にやや制限があります。

・体内にペースメーカー、植込み型除細動器、神経刺激装置、人工内耳などが入っている方

 (MRI撮影可能なペースメーカー装置も近年使用されておりますが、当院では撮影不可です。)

・くも膜下出血などで頭の血管に金属製のクリップで出血を止める手術を受けられた方)

・妊娠中や妊娠の可能性がある方(胎児に対する安全性が担保されておりません)

※MRIの部屋にお入りいただく場合は付け外しできる金属は外してロッカーにしまっていただき撮影を行います。入れ墨やアートメイクがある方でも撮影は受けることができますが、熱を持ったり、火傷をする可能性、変色する可能性はゼロではないので、撮影中に熱くなるなど異変を感じられた場合は途中で検査を中止させていただくこともありますのでご了承下さい。

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